年齢を重ねると、生活環境が大きく変化します。若い頃は、自転車で買い物に行ったり、家事で体を動かしたりする中で、自然と足腰や握力が鍛えられていました。
しかし、高齢になると自転車に乗る機会が減り、外出そのものが減少してしまいます。その結果、体が衰え、握力が弱くなることで日常生活に支障をきたすことがあります。例えば、ドアを開ける、手すりを握るといった基本動作が難しくなり、転倒のリスクも増加してしまうのです。
本人も握力の低下に気づき、文字を書く手が震えると言い、気持ちが沈んでしまう事があります。こうした体の変化は、不安や自信の喪失にもつながります。
そんな時にお勧めしたいのが…
「ハンドグリップ」というシンプルなトレーニング器具です。柔らかいプラスチックやゴム製のものを使い、手を「グーパー」と動かすだけで握力を鍛えられます。高齢者の場合、強度が高いものより、軽い力で動かせるものを選ぶと長続きします。子供のおもちゃのような感覚で楽しめるものが理想的です。
価格:1,000円 |
やる気を引き出す工夫
ただ道具を渡しても、続けるモチベーションを持つのは簡単ではありません。そこで以下の工夫を試してみてはいかがでしょうか?
目に見える目標を設定
例えば、「1日5分」「漢字練習中を手書きする」「好きな言葉を書いてみる」など、小さな目標を立てると取り組みやすくなります。
成功体験を積む
最初は簡単な文字を書く練習から始め、「書けるようになった」「手が少し安定した」と実感を得ることで自信がつきます。
一緒に楽しむ
家族が一緒にハンドグリップを使ったり、手書きのメッセージカードを交換したりすることで、活動そのものが楽しい時間になります。
毎日の積み重ねが元気につながる
小さな努力を日々積み重ねることで、握力が回復し、自信や安心感も戻ってきます。そして、何より生活がより楽しく感じられるようになります。ぜひ、ハンドグリップを手に取り、小さな一歩を始めてみてください。
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