NISAとiDeCoをはじめ、投資信託の選び方や金融機関の選び方、さらに経済の基本的な関係について、初心者向けにわかりやすく解説します。
1. NISAとiDeCoの基礎
NISA(少額投資非課税制度)
NISAは、投資の利益(配当金や値上がり益)に税金がかからない制度です。主に以下の3種類があります。
- 新NISA(2024年~)
- 成長投資枠(旧一般NISA):上場株や投資信託などに投資可能
- つみたて投資枠(旧つみたてNISA):長期・積立・分散投資向けの投資信託に投資
- 年間投資上限:つみたて投資枠120万円+成長投資枠240万円(合計360万円)
- 生涯非課税限度額:1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円)
- ジュニアNISA(2023年終了)
- 未成年向け(2024年から新規口座開設不可)
iDeCo(個人型確定拠出年金)
iDeCoは、老後資金を作るための制度で、税制優遇があります。
- 特徴:
- 毎月一定額を積み立て、運用(投資信託や定期預金など)を行う。
- 掛金が全額所得控除され、節税になる。
- 運用益も非課税。
- 受け取り時にも税制優遇あり(退職所得控除や公的年金等控除)。
- 原則60歳まで引き出せない。
- 掛金の上限
- 会社員(企業年金なし):月2.3万円
- 会社員(企業型確定拠出年金あり):月2万円以下
- 自営業者:月6.8万円
- 専業主婦(主夫):月2.3万円
- 公務員:月1.2万円
⇒ NISAは自由度が高く、iDeCoは老後資金向け。両方活用するのがベスト!
2. 投資信託の選び方としくみ
投資信託とは?
- 多くの投資家が出資し、専門家が運用する金融商品。
- メリット:少額から分散投資が可能。
- デメリット:信託報酬(運用手数料)がかかる。
選び方のポイント
- 目的に合ったタイプを選ぶ
- インデックス型(おすすめ!):市場全体に連動する低コストのファンド(例:S&P500、全世界株式)
- アクティブ型:プロが銘柄を選定し、市場平均を上回ることを目指す(手数料高め)
- コスト(手数料)を確認
- 信託報酬(運用手数料)が低いものが有利(例:0.1%~0.5%程度)。
- 購入手数料(無料のものが多い)。
- 分散投資
- 国内株式・海外株式・債券・REIT(不動産投資信託)を組み合わせる。
- 純資産総額を確認
- 数百億円以上が安定している。
3. ネット証券はお得?金融機関の選び方
ネット証券のメリット
- 手数料が安い(口座管理料無料、売買手数料が安い)。
- 商品ラインナップが豊富(NISA・iDeCo向けの投資信託が充実)。
- 24時間取引が可能。
主要なネット証券
- SBI証券:投資信託の本数が多く、手数料が最安クラス。
- 楽天証券:楽天ポイントが貯まる、使える。
- マネックス証券:米国株に強い。
- 松井証券:100円からの少額投資可能。
⇒ NISA・iDeCoを始めるなら、SBI証券 or 楽天証券が人気!
4. 世界経済・株価・金利・物価の関係
基本の仕組み
- 金利が上がる → 株価が下がる(企業の借入コスト増)
- 金利が下がる → 株価が上がる(企業が借入しやすくなる)
- 物価(インフレ)が上がる → 金利が上がりやすい
- 景気が悪化 → 金利が下がる、株価も下がる
現在の世界経済のポイント
- 米国の金利:FRB(米連邦準備制度)が金利を決定し、日本や世界の市場に影響を与える。
- 日本の金利:日銀が低金利政策を続けているが、円安の影響で変動の可能性も。
- インフレの影響:世界的な物価上昇が続くと、企業業績に影響し株価も動く。
まとめ
✅ NISAとiDeCoの使い分け
- 短中期の資産運用 → NISA
- 老後資産の積み立て → iDeCo
✅ 投資信託の選び方
- インデックス型で手数料が安いものを選ぶ
- S&P500や全世界株式が人気
✅ ネット証券がお得
- SBI証券 or 楽天証券が初心者向け
✅ 経済の基本を知る
- 金利・株価・物価の関係を意識する
「無理のない範囲で、コツコツ長期投資」が鉄則!
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