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自分の老後が不安

起業するにあたって借入が必要なのか?その事業の損益分岐点を把握する

自分の老後が不安

どれくらい時間をかけて自分の考えている事業が社会に新しい価値(利益)を生み出すのかを考える

損益分岐点の把握

損益分岐点(Break-even Point)は、収入が費用を上回るタイミングを指します。これを把握することで、いつ利益が出始めるのかが分かります。

計算方法

損益分岐点(売上高)= 固定費 ÷ (1 – 変動費率)

  • 固定費: 家賃、人件費、光熱費など、売上に関わらず発生する費用
  • 変動費: 材料費や仕入れ費用など、売上に応じて変動する費用
  • 変動費率: 変動費 ÷ 売上高

  • 固定費:30万円/月
  • 変動費:売上の40%
    損益分岐点 = 300,000 ÷ (1 – 0.4) = 50万円
    つまり、月間売上が50万円を超えた段階で利益が出始めます。

資金調達

資金調達は、自己資金と外部資金(借入や投資)を組み合わせるのが一般的です。

方法

  1. 自己資金: 貯蓄を利用する
    • 安全策として、最低6ヶ月分の運転資金を用意しておくと安心です。
  2. 金融機関からの借入:
    • 政府系金融機関(例:日本政策金融公庫)は、新規事業者向けの融資プログラムがあります。
    • 事業計画書をしっかりと作成して審査に臨むことが必要です。
  3. クラウドファンディング:
    • 新しいコンセプトのカフェなどでは注目を集めやすい資金調達手段です。
  4. 親族・知人からの借入:
    • 信頼関係が前提ですが、契約書を作成しておくことが大切です。

借金と返済計画

借金をする場合は、返済スケジュールを無理のない範囲で設定する必要があります。

  • 例:300万円を借入、返済期間5年、年利2.5%の場合
    • 毎月の返済額は約53,290円
    • 事業収益からこの金額を捻出できるかがポイントです。

借金の適正額

  • 固定費の6ヶ月分+初期投資額を目安にする。
  • 返済額が、月間売上の20〜30%を超えない範囲が理想的です。

何年先まで計画を立てるべきか

最低でも3〜5年先の計画を立てることをおすすめします。

  • 1年目: 初期投資と軌道に乗せるための時期。
  • 2〜3年目: 損益分岐点を超え、利益を安定させる目標。
  • 4〜5年目: 借入金を返済しながら、事業の拡大や新たな挑戦を検討する。

利益が出ない場合、いつやめるべきか

  • 損益分岐点を3年以内に達成できない場合は、事業の継続を見直すべきです。
    • 3年目を過ぎても利益が安定しない場合、問題点を特定し、改善できなければ撤退も選択肢に入れるべきです。
  • 撤退基準を事前に設定しておくと、感情的な判断を避けられます。

撤退基準の例

  1. 予定よりも2倍以上の負債が発生した。
  2. 月間売上が6ヶ月連続で損益分岐点を下回った。
  3. プライベート(家庭や健康)に深刻な影響が出始めた。

起業を成功させるためのポイント

  1. 事業計画書を作成する
    • 市場調査、競合分析、マーケティング戦略、収支計画を詳細に記載する。
  2. 費用を抑える
    • 初期費用を最小限に抑え、利益が安定するまでは過剰な投資を避ける。
  3. 健康を優先する
    • 健康を損なうと事業継続が難しくなるため、無理のない運営を心がける。
  4. 柔軟に対応する
    • 市場の変化や顧客の要望に迅速に対応できる体制を整える。

損益分岐点作成シートを作成しましたので、下記からダウンロードできます。

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