🔷相続とは?
被相続人(亡くなった方)の財産や債務を、法定相続人(家族など)が引き継ぐこと。
🗂相続の基本用語
用語 | 意味 |
---|---|
被相続人 | 亡くなった人(財産を残した人) |
相続人 | 財産を引き継ぐ人(配偶者、子など) |
法定相続分 | 法律で決まった相続の割合 |
遺言書 | 本人が残す意思表示の文書 |
遺産分割協議 | 相続人全員で遺産をどう分けるか話し合うこと |
相続放棄 | 相続をしない選択(借金なども含め引き継がない) |
相続税 | 相続財産にかかる税金(一定額までは非課税) |
📋相続の流れ(実務)
- 死亡届と戸籍調査
→ 誰が相続人かを確認(戸籍謄本など) - 財産調査(プラスもマイナスも)
→ 預貯金・不動産・借金・保険など - 遺言書の有無確認
→ 公正証書ならすぐに使える/自筆は家庭裁判所の検認が必要 - 相続するか放棄するかの判断(3ヶ月以内)
→ 借金が多いときは放棄や限定承認 - 遺産分割協議(必要なら書類作成)
- 名義変更・財産の移転手続き
- 相続税の申告・納税(10ヶ月以内)
💡相続税の基本
🔸 基礎控除額(税金がかからないライン)
3,000万円+600万円×法定相続人の数
例:相続人が3人 → 基礎控除額 = 3,000万円+600万円×3=4,800万円
→ これ以下の遺産なら相続税の申告不要(※不動産評価による)
🧮節税対策・特例・控除まとめ
✅ よく使われる特例・控除
特例・控除名 | 内容 |
---|---|
小規模宅地等の特例 | 自宅や事業用地などを引き継ぐとき、土地評価額を最大80%減額できる |
配偶者の税額軽減 | 配偶者がもらう財産は、1億6,000万円まで or 法定相続分までは相続税ゼロ |
生命保険の非課税枠 | 「500万円×法定相続人の数」まで非課税(受取人が相続人の場合) |
障害者控除・未成年者控除 | 相続人が障害者や未成年の場合、税額控除がある |
相次相続控除 | 短期間(10年以内)に2回相続が発生した場合、税金が軽減される |
🛠実践的な節税対策(生前対策)
対策 | ポイント |
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生前贈与(年間110万円以内) | 毎年コツコツ贈与すると非課税で資産を移せる |
相続時精算課税制度 | 2,500万円まで贈与時に非課税、相続時にまとめて精算 |
不動産の活用 | 空き地に賃貸住宅を建てると、評価額が下がり節税に(借地権割合などが関係) |
養子縁組 | 養子も法定相続人に含まれるため、基礎控除が増える(制限あり) |
遺言書の活用 | 遺産分割でモメないよう、節税しやすい分け方を指定可能 |
🧰 専門家を活用するポイント
専門家 | 役割 |
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税理士 | 相続税の申告・節税アドバイス |
司法書士 | 不動産の名義変更(登記)手続き |
弁護士 | 相続争いの調整・法的手続き |
行政書士 | 書類作成、遺言書の作成支援など |
📌 まとめ:相続で大切な3つの視点
- 誰が相続人か? → 戸籍で正確に確認
- どれだけの財産があるか? → 資産と借金をしっかり調査
- どう分けて、どう節税するか? → 遺言書・特例・控除・生前対策をフル活用
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