「自分が好きなことをやり続ける」と「それが武器になるかどうか」の境界線を理解することで、人生の方向性がクリアになります。以下、わかりやすく解説していきます。
【1】好きなことの見つけ方
方法:
- 子どもの頃に夢中だったことを思い出す
- 例:絵を描く/虫を観察する/人形遊び
- 理由:無意識に好きだったことは、今も核にある可能性が高い。
- 時間を忘れてしまう行動に注目
- 例:料理していると何時間も過ぎる/ゲームをしていると没頭する
- 理由:苦にならないことは「才能」や「資質」とつながる。
- 人からよく頼まれること・褒められることを記録
- 例:「話を聞くのがうまいね」と言われる/「いつも整理整頓がすごい」
- 理由:他人の視点は、思わぬ強みに気づかせてくれる。
- 小さな「やってみたい」をメモに取る
- 理由:「興味」は「好き」の種。試すことで見えてくる。
【2】武器になる「好きなこと」と、ならない「好きなこと」の違い
観点 | 武器になりやすい好きなこと | 武器になりにくい好きなこと |
---|---|---|
市場性 | 他人が欲しがる or 喜ぶ | 自分だけが満足 |
成長性 | 継続でスキルアップが可能 | 上達が頭打ち or 限定的 |
独自性 | 自分なりの工夫が出せる | 誰でも同じようにできる |
発信力 | SNSなどで反応がある | 反応が薄い or 拡がらない |
例1:料理が好き
- 武器になる
→ レシピ開発、YouTubeやブログ、家庭料理の教室などに発展
→ 他人に価値が伝わる(「おいしい」「真似したい」と言われる) - 武器にならない
→ 自分で食べるだけ、毎回同じ料理で満足してしまう
→ 他人に伝わらない、発展性がない
例2:ゲームが好き
- 武器になる
→ プレイ動画で個性がある/解説がわかりやすい/eスポーツ選手を目指す
→ 「上手い」「見てて面白い」と言われる - 武器にならない
→ 家でひとりでプレイして終わり、アウトプットがない
→ 成長の形が見えない
例3:絵を描くのが好き
- 武器になる
→ SNSで作品発信/グッズ販売/依頼制作/コンセプトがユニーク
→ 継続でファンが増える - 武器にならない
→ 同じスタイルを何年も続けて変化なし/人に見せない/上達しない
→ 「趣味」で止まってしまう
【3】好きなことを「武器」にするための注意点
- 「好き」だけでは不十分
- 好きだけで仕事にしようとすると、壁にぶつかる。
- 「人に役立つ」視点を持つこと。
- 最初からお金や成果を求めすぎない
- すぐに収益にしようとすると、苦しくなる。
- 発信・継続・検証をセットで考える。
- 飽きたり変わってもOK
- 好きなことは変わって当然。途中で変わっても気にしない。
- 「変化する好きを許すこと」が持続力につながる。
【4】まとめ
- 好きなことは「素材」。
→ 「人の役に立つように磨いたとき」に初めて「武器」になる。 - 境界線は、「自分だけの満足」で止まっているか、「他人にも価値を届けられるか」。
- 「試す→続ける→工夫する→伝える→磨く」ことで、好きなことは武器になる。
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