【1】養子になるための基本条件(日本の場合)
■ 普通養子縁組(法律上の親子関係を新たに結ぶもの)
- 養親(する側):20歳以上であること。
- 養子(なる人):原則、養親より年下でなければならない。
- 未成年が養子になる場合:家庭裁判所の許可が必要(実親の同意も原則必要)。
■ 成年でも養子になれる?
→ はい、なれます。
ただし以下の条件を満たす必要があります。
【2】成人養子縁組の要件と注意点
■ 条件
- 養親が20歳以上であること
- 養子が養親より年下であること
- 双方の同意があること(婚姻届のように届け出が必要)
- 既に結婚している場合は配偶者の同意が必要
■ 注意点
- 戸籍が変わる:養子は養親の戸籍に入る(名字が変わる場合も)。
- 相続権が発生する:実子と同様に養親の相続権を得る。
- 扶養義務が発生:親子関係ができるため、将来的に扶養義務が生じる。
- 後で解除(離縁)するのは手間がかかる:離婚のように届け出だけでは済まない場合もある。
【3】よくある成人養子のケース
- 相続対策:例えば子どもがいない夫婦で、甥や姪を養子にして財産を残す場合。
- 事業承継:親族以外の後継者を養子にして家業を引き継がせる。
- 長年一緒に暮らしていた人との関係を法的に明確にする(LGBTカップルなどにも一部用いられます)。
必要に応じて、家庭裁判所や行政書士、弁護士など専門家に相談するのが安心です。
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