①都心・都下・田舎の現実比較(高齢者目線)
| 観点 | 都心 | 都下(多摩など) | 田舎 |
| 病院の数 | ◎ 24時間対応多数 | ○ 中核病院あり | △ 少ない |
| スーパー | ◎ 徒歩圏に複数 | ○ 車 or バス | △ 車必須 |
| 家賃 | × 非常に高い | ○ 現実的 | ◎ 安い |
| エレベーター | ◎ ほぼ標準 | ○ 築浅のみ | △ 2階建て多い |
| 送迎車の進入 | △ 道が狭い | ◎ 問題なし | ◎ 問題なし |
| 日中独居の安心感 | ○ 人は多い | ○ ちょうど良い | × 孤立しやすい |
| 年金だけでの賃貸 | △ 厳しい | ○ 可能 | ◎ 可能 |
②年金収入だけで「そもそも借りられるのか?」
✅ 原則の目安
家賃=年金手取の25~30%以内
例)
- 年金月15万円 → 家賃4〜4.5万円が限界安全ライン
- 年金月20万円 → 家賃5〜6万円
❌ 都心で該当物件はほぼ無い
- ワンルームでも7〜10万円以上が現実
- 高齢・単身・保証人なし → 入居審査がかなり厳しい
✅ 都下・多摩なら現実的
- 4〜6万円でエレベーター付き・駅徒歩10分以内も可能
- UR・公営住宅・高齢者向け住宅が選択肢に入る
③エレベーターと家賃の現実
- エレベーター付き → 家賃+8,000〜15,000円
高齢期に
階段=転倒・骨折リスク
- 退院後は「階段が理由で帰れない」ケースも多発
👉 50代から「将来エレベーター付きに住める地域か」を意識するのは本当に重要です。
④リハビリ病院・デイサービスの「送迎車が入れるか問題」
これは現場あるあるです。
都心タワマン・密集地
🚑 送迎車が「路上停車」
- 近隣トラブル
- 管理規約で送迎車NGの物件も実在
都下・郊外
🅿駐車スペースあり
- スムーズに送迎可
- 救急車も入りやすい
👉 「送迎車の進入可否」は必ず事前確認すべき隠れ重要項目です。
⑤日中独居(ひとり時間)の本当のリスク
| 環境 | リスク |
| 都心 | 都心では居住環境の匿名性が高く、異変が見えにくいまま孤立化が進行しやすい |
| 都下 | かつて地域にあった“顔を合わせる日常動線”が、高齢化と生活様式の変化により徐々に希薄化 |
| 田舎 | 車がなくなると完全な孤立 |
👉 高齢期は
「人が多い」より「顔見知りがいる」が重要 になります。
⑥東京で「高齢者が住みやすい実例エリア」
※実務で“住み替え成功率が高い”エリアです。
✅ 多摩エリア(バランス型)
小平・国分寺・立川・多摩センター
- 病院・スーパー・バス・公営住宅が揃う
- 家賃5万円台〜現実的
✅ 城東エリア(下町型)
葛飾・江戸川・足立
- 商店街+総合病院
- 高齢者向け物件が豊富
✅ 城北エリア(団地再編型)
板橋・練馬
- UR・都営住宅が多い
- エレベーター付き団地が増加中
⑦結論:高齢期の住居選び「7つの絶対基準」
これだけは外さないでください。
①徒歩10分以内に内科・整形外科がある
現実的な代替策
送迎つき整形外科・リハビリを探す
- デイケア併設の整形外科は送迎対応があることも
地域包括支援センターに問い合わせ
- 送迎対応医療機関・リハビリ拠点を教えてくれます
訪問リハビリ・訪問診療を活用
- 要介護認定があれば利用できる場合あり
月1〜2回の定期受診+痛み悪化時の交通手段を事前確保
- タクシー会社へ登録
- 家族・近隣の支援ネットワーク
②スーパーが徒歩圏
許容ライン(現実解)
- 週の大半→宅配・生協
- まとめ買い→タクシー往復 or 家族同伴
- 生鮮が心配 → 小型冷蔵ストッカー導入
③エレベーター付き
何階までなら現実的に暮らせる?
目安として――
| 階 | 現実的な判断 |
| 1階 | 最も安全(段差対策を強化) |
| 2階 | 体力次第。将来は負担増の可能性 |
| 3階以上 | 要注意ゾーン。介護期にはほぼ不利 |
👉 「今は大丈夫」でも、5〜10年後は状況が変わります
④送迎車が敷地内 or 前面道路に停められる
現実的な基準目安
- 軽自動車・小型乗用車の送迎 → 幅 3.5m 以上 で概ね可
- ワンボックス(ハイエース等) → 幅 4.0m 以上 が望ましい
- 小型福祉車・ミニバン+停車スペース → 幅 4.0〜5.0m +家前に停車余地
⑤家賃=年金手取の30%以下
金額イメージ(年金手取りベース)
| 年金手取り(月) | 30%(上限目安) | 現実的ライン(20〜25%) |
| 10万円 | 3.0万円 | 2.0〜2.5万円 |
| 12万円 | 3.6万円 | 2.4〜3.0万円 |
| 15万円 | 4.5万円 | 3.0〜3.7万円 |
| 18万円 | 5.4万円 | 3.6〜4.5万円 |
👉 生活が安定するのは、家賃が20〜25%に収まっている世帯です。
⑥バス停が300m以内
バス・杖・シニアカーが難しくなったときは、
“無理して続ける”のではなく、
生活の仕組みを安全側に組み替える転換点。
⑦近所に“人の気配”がある(孤立しない)
■ 都心(都市部)――
「人は多いが、気配=つながりではない」
■ 都下(郊外・住宅地)――
「ゆるい見守りが自然発生しているか”が 鍵となる要素」
■ 田舎(地方・過疎地域)――
「地縁は強いが、人口密度の低さが課題」
⑧都心・都下・田舎、最終的なおすすめタイプ
👴 元気な60代前半まで
→ 都心コンパクトも可(利便性重視)
🚶♂️ 70代以降・通院が増える
→ 都下・多摩が最もバランス良し
🚗 配偶者あり・車運転できるうちだけ
→ 田舎も可。ただし“終の住処”には不向き



コメント