■ なぜ相続は「話し合えば解決する」とは限らないのか
相続トラブルの多くは、能力や知識の問題ではなく
“感情・価値観・立場の違い”がぶつかることによって長引きます。
そのため、家族会議を重ねても 結論に近づかないケースが多いのです。
① 感情のぶつけ合いになり、論点がズレる
「昔から不公平だった」「介護の負担が重かった」
話が不満や思い出の整理に変わり、本題が進まない
👉 感情は大事だが、感情だけでは答えは出ない
② それぞれの「価値観」と「正義」が違う
- Aさん:法律どおりで進めたい
- Bさん:親の気持ち・思い出を優先したい
- Cさん:家は残したい・売りたくない
👉 価値観は話し合っても一致しにくい
(ここが最大の行き詰まりポイント)
③ 声の強い人が場を支配し、弱い人は黙る
その場で言えず、後から不満が爆発
👉 「納得していない合意」=将来の火種
④ “公平感” と “損得感” が人ごとに違う
同じ金額でも
→ ある人には「妥当」
→ ある人には「不公平」
👉 問題は金額よりも気持ちのズレ
⑤ ゴール(判断基準)がないまま話している
「何を優先して決めるか」が曖昧
目的がない会議=永遠に終わらない
👉 本来必要なのは
① 親の意思(遺言・生前の考え)
② 法律のルール
この2本柱で整理してから議論すること
■ 結論(短く)
相続は「話し合い不足」ではなく、
“基準がないまま話していること”が問題。
感情と価値観の衝突だけでは解決しない。
だからこそ
親の意思 → 法律 → 代替案の順で整理し、
必要に応じて第三者の司会・専門家を入れると
短時間で前に進みやすくなります。



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