これは誤解が一番多いテーマです。
結論から言うと――
👉 相続放棄=すべて無関係ではありません。
【原則】なぜ逃げられないのか
相続放棄しても
- 相続人としての地位は失う
しかし
- 現に管理している人の責任や
- 相続とは別の法律上の責任は残る
これが落とし穴です。
① 空き家・建物の「管理責任」
逃げられない理由
相続放棄しても
次の管理者が決まるまで
👉「現に占有・管理している人」に責任
- 倒壊・瓦落下・雑草・害獣で
- 損害が出ると賠償リスク
👉 鍵を持っている
👉 たまに見に行っている
👉 草刈りしている
= 管理者扱いされる可能性
② 特定空家・近隣トラブル
逃げられない理由
- 行政指導・勧告・命令は
- 実態管理者に来ることがある
相続放棄=行政が勝手に処理してくれる
→ ❌ しない
👉 「放棄したのに役所から手紙」は現実
③ 墓・遺骨・納骨問題
逃げられない理由
- 墓・遺骨は相続財産ではない
放棄しても
- 改葬
- 永代供養
- 無縁化対応
は誰かが決める必要
👉 兄弟で押し付け合い → 感情崩壊
④ ペット(犬・猫・特殊動物)
逃げられない理由
法律上「命」
相続放棄しても
- 飼育放棄は動物愛護法違反
- 実際に世話していた人が責任者
👉 「放棄したから保健所へ」は通らない
⑤ 連帯保証・身元保証(相続と別枠)
逃げられない理由
相続ではなく
本人が保証人になっている契約
例
- 施設入居の身元保証
- 賃貸の保証人
- 親が亡くなっても請求は来る
👉 放棄しても「あなたが署名した責任」
⑥ 相続財産管理人の申立て義務(事実上)
逃げられない理由
相続人全員が放棄すると
財産は宙に浮く
家裁に
相続財産管理人の選任申立てが必要
費用:数十万円〜
👉 放棄=完全放置 ではない
⑦ 危険物・処分義務のある物
- 日本刀(未登録)
- 銃・弾薬
- 劇薬・農薬
逃げられない理由
- 所持・放置が違法
- 実質的に関与した人が対応
👉 警察・役所案件
⑧ 社会的・道義的責任
逃げられない理由
近隣からは
「あそこの息子(娘)」と見られる
法律より先に
人間関係・地域圧力が来る
👉 一番しんどいのはここ
【逆に】相続放棄で完全に切れるもの
- 親の借金・ローン
- 親名義の税金(原則)
- 親個人の契約(保証人でなければ)
※ただし「管理行為」をすると危険
超重要な実務ポイント
相続放棄を考えるなら
放棄する前に一切触らない・管理しない
- 鍵を預からない
- 片付けしない
- 草刈りしない
- 勝手に処分しない
👉 善意が一番危ない
まとめ(使える一言)
相続放棄は
財産を捨てる制度であって
責任から逃げる魔法ではない



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