相続って結局、家族がやる作業は 4つ だけです。ここに当てはめると、詰まりが見えます。
相続の現場で詰まるのは、いつもこの4つ
- 見つける(どこに何がある?)
- 動かす(凍結・名義・手続き)
- 分ける(公平・納得・感情)
- 払う(税金・費用・立替問題)
あなたの「詰まりどころ」は、だいたいこのどれか1〜2個です。
1) 見つけるで詰まる人(最初の地雷)
典型パターン
- 通帳・証券・保険・不動産書類の場所がバラバラ
- 郵便物を見ない/捨てている
- 口座が複数、銀行名すら家族が知らない
- 詰まると何が起きる?
- 「資産があるかないか」から確定できず、手続きが止まる
- 漏れが出て、後から発覚して二度手間
- 家族の疑心暗鬼が始まる(“隠してた?”が起きる)
自分で見抜く質問
- 資産の一覧を、今日10分で書けるか?
- 紙1枚に「銀行名・支店(orネット)・だいたい残高」を書けるか? できなければ、ここが詰まりどころ。
最初の一手(対策じゃなく“詰まり解消”)
- 「資産の地図」を作る(細かい金額不要)
- 銀行/証券/保険/不動産/ローン
- 連絡先(会社名・アプリ名)だけでOK
2) 動かすで詰まる人(本人依存の危険)
典型パターン
- ネット銀行・ネット証券・スマホ決済が中心
- 二段階認証が本人スマホ
- パスワード管理は頭の中
詰まると何が起きる?
- 家族がログインできず、残高確認すらできない
- 凍結や手続き書類が進まず、現金化が遅れる
- “使えるお金があるのに使えない”が発生
自分で見抜く質問
- 自分が不在でも、家族は「どこに連絡すればいいか」分かるか?
- スマホが壊れたら自分でも復旧できるか? Noなら、ここが詰まりどころ。
最初の一手
- 家族に「ログイン」させるのではなく“連絡先と手順”だけ渡す(もらう)
- 例:○○証券(サポート電話)/必要書類(死亡・戸籍等)/どこに保管
- パスワード共有は必須ではない(まずは道案内)
3) 分けるで詰まる人(揉めの本丸)
典型パターン
- 自宅・土地が資産の中心
- 相続人が複数(子が2人以上)
- 「誰が住むか」「売るか」を決めていない
詰まると何が起きる?
- 話し合いが“感情の勝負”になり長期化
- 共有名義で先送り→将来もっと揉める
- 「親はこう言ってた」合戦になる
自分で見抜く質問
- 家を売る?残す?誰が住む?が、家族で一致しているか?
- 家以外に“調整できる資産”があるか?(現金・保険など) Noなら、ここが詰まりどころ。
最初の一手
- 解決策を決める前に、まず「前提」を揃える
- 住み続けたい人がいるか
- 空き家になる可能性
- 修繕費・固定資産税を誰が払うか
- これを紙に書くだけで、分け方が見える。
4) 払うで詰まる人(現金ショート)
典型パターン
- 預貯金が少ない(生活で手一杯)
- 不動産はあるが現金が薄い
- 税金はないと思っている
詰まると何が起きる?
- 相続税ゼロでも、手続き費用・修繕・片付け費用が出せない
- 誰かが立替→後で揉める
- “急いで売る”判断になり、損しやすい
自分で見抜く質問
- 今すぐ100〜300万円が必要になったら出せるか?
- 家の片付け・修繕・税金を誰が払うか決まっているか? Noなら、ここが詰まりどころ。
最初の一手
- 「相続で出ていくお金リスト」を作る(見積もりでOK)
- 葬儀/お寺/登記/税理士(必要なら)/片付け/解体/修繕
- これを可視化すると“現金の必要量”が現実になります。
自分の詰まりどころを1つに絞るコツ
次の2軸で決めると早いです。
- 止まると全部が止まる → 「見つける」「動かす」
- 揉めやすい・長期化する → 「分ける」
- 期限がある・急にお金が要る → 「払う」
まとめ
相続準備の第一歩は、対策を選ぶことではなく
「どこで止まるか」を決めること。
止まる場所が分かれば、やることは自然に1つに絞れる。



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