① まず前提:多くの家庭は「相続税はかからない」
たとえば――
- 配偶者+子2人
- 基礎控除:4,800万円
実家(土地+建物)4,000万円
預金300万円
👉 相続税はゼロ
ここで多くの人が言います。
「じゃあ、何も心配いらないですよね?」
ここからが落とし穴です。
② 税金ゼロでも「現金はこうやって消える」
【実際に出ていくお金(かなり現実的)】
| 内容 | 金額目安 |
| 相続登記(登録免許税+司法書士) | 15〜30万円 |
| 測量・境界確定(必要な場合) | 30〜80万円 |
| 不動産売却前の片付け・解体 | 50〜150万円 |
| 固定資産税・管理費(年) | 10〜20万円 |
| 相続人間の調整・清算金 | 数十万円〜 |
👉 合計:100〜300万円は普通に出る
③ 典型的に「詰まる」具体シーン
シーン①:実家しかないケース(超多い)
- 相続税:0円
- 預金:300万円
- 相続人:兄弟2人
何が起きる?
- 名義変更したい → まず数十万円必要
- 売りたい → 解体費が先に必要
- 住みたい人が決まらない → 何も動けない
👉「税金はないのに、何も進まない」
シーン②:兄弟で立て替え問題
- 「とりあえず長男が払っておいて」
- 「売れたら返すから」
でも――
- 売れる時期は未定
- 金額も未定
- 返し方も未定
👉立て替えた人だけが損をする構図
👉 感情が爆発しやすい
シーン③:売ればいいと思っていた不動産
- 田舎の実家
- 駅から遠い
- 築40年
👉
・売れない
・値段がつかない
・解体しないと売れない
=現金が入るどころか、出ていく
④ なぜ「相続税がかからない人」は準備しないのか
理由は単純です。
- 税金の話しか聞いていない
- テレビもネットも「節税」ばかり
- 「うちは庶民」という安心感
👉「払うお金」の話を誰も教えてくれない
⑤ じゃあ、どうすればよかったのか
✔やるべきことは3つだけ
① 「相続にかかる現金」を先に出す
まず計算するのはこれ👇
- 登記・手続き費用
- 売却・整理にかかる費用
- 当面の維持費
👉 最低でも100〜200万円
② 現金を“減らさない”選択をする
- 節税目的で不動産を増やしすぎない
- 借金を増やさない
- 生命保険を使う(受取人=相続人)
👉評価額を下げても、現金が消えたら意味がない
③ 「誰が払うか」を決めておく
- 登記費用は誰が出す?
- 解体費はどう分ける?
- 売れなかったらどうする?
👉お金の話を決めない相続は、ほぼ確実に揉める
⑥ ここが一番伝えたいポイント
相続税がかからない人ほど
「現金が足りない前提」で考えていない
相続対策とは
税金を減らすことではなく、詰まらせないこと



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