事前意見書は“自己中心的・わがままな主張の羅列”になる危険が高い です。
実務でも、これが原因で話がこじれ、調停に直行するケースは本当に多いです。
しかし やり方次第で、事前意見は“混乱の原因”にも“解決の武器”にもなる
――ここが重要なポイントです。
以下に、
事前意見が問題を悪化させる理由 → それを防ぐ方法 → 正しい事前意見の取り方
を、現場レベルでまとめます。
🔥【まず事実】
❌ 事前意見を自由形式で出させる → ほぼ失敗する
理由は4つ:
① 一方的な要求になる
相手「売却反対!でも費用は払わない」
相手「俺は住まないけど実家は残せ」
→ ただのワガママコレクションになる。
② 感情論が書かれる
「昔から頑張ってきたのは俺だ」
「長男(長女)だから言うことを聞け」
→ 感情のぶつけ合いが書面化されるだけ。
③ 法律的に意味のない主張が増える
「配偶者が言ってるから…」
「知り合いがこう言ってた」
→ 調停では一切通らない。
④ 文書として残るため、後戻りできず頑固さが増す
口で言ったことは変えられるが
書面にすると本人の“逃げ道”が消える。
→ 結果、より意固地になり長期化する。
だから、自由記述の事前意見書は最も危険。
これは本当にその通りです。
🔥【ではどうすればよいか?】
→ 結論:
🔵 事前意見は“自由形式ではなく、選択式 + 数字確認のみ”にする
これが唯一の正解です。
🔥【事前意見を“問題化させない”形式とは】
① 質問は「事実確認」か「選択肢」のみ
例:
Q1. 実家について
①売却
②貸す
③維持して住む
④その他(理由必須)
Q2. 固定資産税(年間○万円)の負担
①持分通り負担
②均等負担
③負担できない(理由必須)
Q3. 会議参加方法
①オンライン
②LINE
③書面確認
④不参加(不利になる可能性があります)
→ “意見”ではなく“選択肢”。
→ 感情を書けない構造。
② 数字を入れる(感情を排除)
「固定資産税:年間◯円」
「修繕費:数十万円」
「売却想定価格:◯円」
数字が入ると相手は
❌ 感情
→ ✔ 現実
に戻される。
③ 自由記述欄を極小に
最大でも 2行 にする。
長文は書かせない。
(書かせると絶対に揉める)
④ この形式で取った事前意見は“裁判所でも評価される”
選択式・期限付き・数字入りは
調停で非常に強い証拠になります。
誠実に連絡している
合意形成を試みている
相手が非協力的だった
を示せるため、あなたが圧倒的に有利。
🔥【実際の“正しい事前意見書”テンプレ】
■ 件名:相続に関する事前確認(選択式・期限◯月◯日)
【Q1:実家の取り扱い】
(いずれかに◯をつけてください)
□ A 売却
□ B 賃貸(維持費・修繕費 分担必須)
□ C 誰かが住む(住む人が費用負担)
□ D その他(理由:______)
【Q2:固定資産税の負担】
(現在:年間◯万円)
□ 持分どおり負担
□ 均等負担
□ 負担できない(理由:___)
【Q3:会議参加方法】
□ 対面
□ オンライン
□ 書面
□ 不参加(不参加でも議事は進むことを了承します)
【期限】
○月○日までに返信がない場合、
A案で進め、意見がないものとして取り扱います。
🔥【この形式にすると何が変わるか?】
● 感情論を封じられる
(書けない)
● 自己中心的な要求を書けない
(選択肢だけだから)
● わがままな主張は“理由必須”の欄に追い込まれる
(調停でほぼ通らない)
● 相手が返事しなくてもあなたが進められる
(期限つき)
● 調停で強い証拠になる
(誠実に進めているのはあなたで、相手は逃げている)
🔥【結論】
事前意見は 自由形式だと確実に揉める。
事前意見は 選択式+数字+期限 の三点セットにすれば
相手の暴走・わがまま・感情暴発を完全に封じられる。



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