「調停でもまとまらなかった後、どう進めるか」を
感情論ゼロ・実務順でまとめます。
※ここから先は「我慢」ではなくルート選択です。
調停でもまとまらない場合の進め方【実務フロー】
結論
調停不成立は
👉 次に進むための正式なスタート地点。
この時点で、同居している1人が抱え続ける義務は終わりです。
STEP①「不成立」を確定させる(重要)
まず受け止め方を整理します。
調停不成立=話し合い不能が公的に確認
誰の責任でもない
「勝ち負け」は存在しない
👉
ここで“もう一度話し合う”は原則NG
(同じことが繰り返されるだけ)
STEP② 進路を3つに分けて考える
ここからは選択肢を限定します。
進路A|審判に進む(裁判所が決める)
一番まっすぐなルート
使う場面
- 売却・管理・費用負担が決まらない
- 兄弟が反対するだけで代案なし
- 同居者だけが実務を担っている
特徴
- 合意不要
- 裁判所が現実的判断
- 感情はほぼ考慮されない
👉
「決められない家族」から
「決める制度」へ主導権移行
進路B|成年後見(または任意後見)を使う
親の判断能力が怪しい場合
※実家が「親の名義でない」場合、
成年後見を使っても“実家を動かすことはできません”。
成年後見は
👉 「親の権利」を守る制度
👉 他人(兄弟など)の財産には使えない
からです。
使う場面
- 認知症・判断力低下
- 親の意思確認が難しい
- 不動産売却が必要
効果
- 後見人が契約主体
- 兄弟の拒否が影響しにくい
- 家庭裁判所が常に関与
👉
「兄弟問題」を
「親の保護問題」に切り替える
進路C|同居・管理から撤退する
最も誤解されやすいが、正当な選択
使う場面
- 心身が限界
- これ以上続けられない
- 調停不成立=限界の証明
実務的にやること
- 同居解消・距離を取る
- 施設・別居・制度へ移行
- 管理責任を制度・専門家に渡す
👉
逃げではなく、役割終了
STEP③ 同居者がやってはいけないこと(超重要)
ここで間違える人が多いです。
❌ さらに我慢する
❌ 独断で売却・契約
❌ 兄弟を説得し続ける
❌ 「私がやるしかない」と思う
👉
調停不成立後に抱え込むと、
責任だけが固定化します。
STEP④ 周囲への正しい伝え方(テンプレ)
感情を入れないこと。
「調停でも結論が出なかったので、
私の判断では進められません。
これからは裁判所・制度に任せます。」
👉
主語を「私」から「制度」に移す
STEP⑤ 実務の優先順位(迷ったらこれ)
- 身の安全・健康
- 住まいと生活の安定
- 制度(裁判所・後見)
- 財産整理
- 兄弟の感情(最後)
覚えておいてほしい一言
調停でもまとまらない家族に、
個人の善意で解決する方法はない
あなたが悪いのではありません。
構造が限界なだけです。
まとめ
調停不成立は次への合図
審判/後見/撤退の3ルート
同居者が抱え続けない
判断は制度に渡す



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