まず結論から
都市ガス=見えにくいけど“安定”
プロパン=見えやすいけど“高くなりがち”
では、なぜそうなるのかを分解します。
① そもそもの“仕組みの違い”
🟦 都市ガス(City Gas)
- 配管で供給(道路→建物→各戸)
- 公共インフラに近い
- 料金は比較的透明で横並び
特徴
- 価格が比較的安定
- 業者間の価格差が小さい
- ぼったくりが起きにくい
🟥 プロパンガス(LPガス)
- ボンベ(タンク)を設置して供給
- ガス会社が物件ごとに契約
- 料金は会社ごとにバラバラ
特徴
- ガス会社が自由に価格設定できる
- 物件ごとに値段が違う
- 高い物件はかなり高い
② なぜ「プロパンは高くなりやすい」のか
ここが一番大事なポイント。
理由その1:設備費をガス代で回収する仕組み
プロパン物件では、多くの場合――
ガス会社が
ガスボンベ設置
配管工事
給湯器設置
を“無料”で大家に提供していることが多い。
その代わりに…
👉 そのコストを、毎月のガス代に上乗せして回収する。
結果:
入居者のガス代が高くなる
理由その2:競争が起きにくい
都市ガスは選べないけど、料金はほぼ横並び。
プロパンは選べるはずなのに…
実務では:
大家とガス会社が長年の付き合い
入居者が簡単にガス会社を変えられない
→ 実質的に“独占状態”になりやすい。
③ 「どれくらい違うの?」実感値
あくまで目安ですが:
| 項目 | 都市ガス | プロパン |
| 基本料金 | 700〜1,000円 | 1,500〜2,000円 |
| 使用量単価 | 比較的安い | 高め(物件差が大) |
| 月合計(1人暮らし) | 3,000〜6,000円 | 6,000〜10,000円以上 |
👉 年間で見ると:
都市ガス:4〜7万円
プロパン:7〜12万円以上
差は年間で数万円になることも珍しくありません。
④ 入居者が「本当に確認すべきこと」(超実務)
内見・契約前に、ここまで聞ければ合格点。
【必ず聞く】
都市ガスか?プロパンか?
【プロパンなら“ここまで聞く”】
もしプロパンだったら、さらに踏み込みます。
どのガス会社か?
- 「〇〇ガス」「△△エネルギー」など
料金単価はいくらか?
- 基本料金:1,800円
- 従量単価:〇〇円/㎥
給湯器は誰の所有?
- 大家所有か?
- ガス会社所有か?
👉 ガス会社所有の場合、
簡単にガス会社を変えられないケースが多い。
⑤ 「プロパン=ダメ」ではない理由
ここも大事なので補足します。
プロパンの“メリット”もあります
- 災害時に復旧が早いことがある
- 配管トラブルが少ない場合がある
- ガス会社が設備メンテを手厚くしてくれることもある
ただし――
価格が高いリスクは常にある。
だから「確認」が必要。
⑥ まとめると(大家×入居者)
入居者目線
- 都市ガス → 生活コストが読みやすい
- プロパン → コストが読みにくい(要確認)
大家目線
- プロパンにすると設備費の負担が減ることがある
- ただし「入居者に敬遠される」可能性もある
⑦ チェックリスト
- □ ガスは 都市ガス / プロパン
- □(プロパンの場合)ガス会社名:____
- □ 基本料金:__円
- □ 従量単価:__円/㎥
- □ 給湯器の所有者:大家 / ガス会社



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