【ステップ1】改装費用の明確化
まずは「どこを・どのくらいの費用で」改装するのかを見積もります。
- 例)内装リフォーム:150万円/1部屋
- 共用部の改修:200万円
- 設備更新(エアコン、給湯器など):100万円
→ 総費用 = 450万円
【ステップ2】家賃アップの見込みを設定
改装によってどれくらい家賃が上がるか、周辺相場や競合物件をもとに予測します。
- 例)家賃 7万円 → 改装後 8万円(1万円アップ)
※周辺物件が改装済で8万円台なら、現実的と判断できる
【ステップ3】回収期間を計算(シミュレーション)
回収期間 = 改装費用 ÷ 家賃の増加分(年間)
- 家賃アップ 1万円/月 → 年間12万円
- 450万円 ÷ 12万円 = 約37.5年
→ かなり時間がかかる!回収は難しいかも。
【ステップ4】入居率や空室期間も考慮
家賃が上がっても空室が増えたら本末転倒です。
- 改装前:入居率95%
- 改装後:家賃が高くて入居率85%に低下 → 総収入が減ることも
【注意点】
- 高額すぎる改装はNG(費用回収できない)
- ターゲット入居者のニーズに合った改装を(独身向け?ファミリー向け?)
- 税金・減価償却の考慮(経費計上できるけどキャッシュは出ていく)
- 長期的修繕計画との整合性(1回の大規模より、計画的な分割改修が◎)
【まとめ】
「改装すれば高く貸せる」は幻想になることも多いです。
「いくらかけて、どのくらいの収入増が見込めるか」を数字で冷静に見て、無理のない回収期間(10年以内が目安)に収まるように設計するのがポイントです。
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