相続の相談でよく聞く言葉があります。
「ちゃんとしてきたから、大丈夫だと思う」
「冷静に判断すれば揉めないはず」
👉でも現実は違います。
相続でつまずく原因は、判断力の不足ではありません。
👉 言葉の翻訳ができていないことです。
相続は「外国語」で同時に話しかけてくる
相続は、いきなり次の3つの言語で迫ってきます。
- 法律の言葉
- 税金の言葉
- 不動産の言葉
これらは正しくても、
生活の言葉・家族の言葉ではありません。
だから必要なのは
「正解を選ぶ力」ではなく
👉 自分の状況に置き換える翻訳です。
法定相続分の本当の意味(翻訳)
多くの人が誤解している言葉があります。
法定相続分
→
👉 「裁判になったら、ここに戻される“原点”です」
これは
- 目指すゴールではない
- 安心のラインでもない
- 平等を保証するものでもない
📌 話し合いが壊れたときに、強制的に戻る基準
だから
- 守っても揉める
- でも外すと、確実に揉めやすくなる
という、厄介だけど無視できない存在です。
なぜ「判断」から入ると失敗するのか
「どう分けるか判断しよう」と思った瞬間、
人は無意識にこう考えます。
- 正解はどれか
- 得なのはどれか
- 文句を言われないのはどれか
でもこの時点で、
👉 前提が人それぞれ違っています。
- 法律の正しさを見ている人
- 今までの苦労を見ている人
- 将来の不安を見ている人
前提が違えば、
「正解」も当然ズレます。
この状態で判断すると、
必ず誰かの不満が噴き出します。
相続に本当に必要なのは「前提の共有」
相続で先にやるべきことは
「どう分けるか」ではありません。
👉 何を土台に話すのかを揃えること
ここで必要になるのが翻訳です。
翻訳① 法律の話
- 法定相続分
→ 「話し合いが壊れたときの原点」
- 遺言
→ 「原点に戻らないための設計図」
翻訳② 税金の話
- 税金ゼロ
→ 「揉めない保証ではない」
- 配偶者控除
→ 「問題を先送りする仕組み」
翻訳③ 不動産の話
- 評価額
→ 「税金計算用の数字」
- 実家
→ 「感情が一番集まりやすい場所」
- 共有
→ 「決断できない状態を固定する構造」
何を決めないと「原点」に戻るのか
割合だけ決めて、
次を決めていないと、必ず原点に戻ります。
- 誰が住むのか
- 誰が管理するのか
- お金は誰が出すのか
いつまでその状態を続けるのか
👉 これを決めないまま判断すると、後で崩れる
判断がうまくいく正しい順番
❌ 失敗しやすい順番
- 1️⃣どう分けるか考える
- 2️⃣正解を探す
- 3️⃣揉める
⭕ うまくいく順番
- 1️⃣言葉を翻訳する
- 2️⃣原点(法定相続分)を共有する
- 3️⃣決めるべき前提を揃える
- 4️⃣その上で判断する
まとめ
相続は、
正解を選ぶ話ではありません。
分からない言葉を、
自分の人生の言葉に翻訳する作業です。
法定相続分は、
話し合いが壊れたときに
全員が引き戻される“原点”。
だからこそ、
判断の前に翻訳が必要なのです。



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