高齢者が安全・安心に町を歩けるようにするための「生活サポートマップ」の作り方について、わかりやすくステップごとに解説しますね。マップに記載すべき施設や作成時の注意点もあわせてご紹介します。
✅ 生活サポートマップとは?
高齢者が安心して外出できるよう、生活に役立つ施設の場所や情報を地図にまとめたものです。ウォーキングや買い物、病院への通院など、日常の移動を安全にする手助けになります。
📝 作成の手順(5ステップ)
① 対象エリアを決める
- 町内、学区、駅周辺など、高齢者の生活圏に合わせて範囲を決定。
- 歩いて移動する前提なので、徒歩圏(半径500m〜1km程度)が目安。
② マップに載せる情報を決める(おすすめ一覧)
カテゴリ | 記載内容の例 |
---|---|
🧻 トイレ | 公共トイレ、商業施設内のトイレ(利用可能なもの) |
🪑 ベンチ・休憩所 | 公園、商店街、公共施設前など |
🚓 交番・警察署 | 迷子や緊急時の安心材料として |
🏪 コンビニ・スーパー | 緊急時の買い物や避難先にもなる |
🏛 公共施設 | 市役所支所、図書館、公民館、福祉センターなど |
🏥 医療機関 | 内科、整形外科、薬局など |
🚏 バス停・駅 | 公共交通の出発・到着ポイント |
🚸 危険箇所 | 車通りの多い道、信号が短い横断歩道など |
🌳 安心できる道 | 広くて明るい歩道、アーケードなど安全な道 |
③ 実地調査・情報収集をする
- 実際に歩いて場所を確認(写真やメモも◎)
- 高齢者や地域住民への聞き取りも効果的(どこに不安があるか等)
④ 地図を作る(デジタル or アナログ)
🖥 デジタルで作成するなら:
- Googleマップの「マイマップ」機能が便利
- 地図上にピンを立て、アイコンと説明を追加できる
✍️ 手描きで作成するなら:
- 白地図を使い、施設の位置を色分けや記号でわかりやすく記載
- 写真やイラストを添えても◎
⑤ 地域で共有・改善する
- 町内会、自治会、福祉施設などで配布・掲示
- 意見をもらい、定期的にアップデートしていくとより効果的
⚠ 作成時の注意点
注意点 | 内容 |
---|---|
👣 実際の歩きやすさを重視 | 地図上で近くても、段差・坂道・車通りなどに配慮 |
👵 高齢者の視点で作る | 文字は大きく、見やすい配色・シンプルな構成に |
🆕 情報は定期的に更新 | トイレの使用可否や施設の移転などをチェック |
🤝 地域との連携を大切に | 地域の声を反映し、共に見直していく体制が理想 |
🗣 プチアドバイス
- 「ここなら一人でも歩けるね」と思える道を可視化するのが目的。
- おすすめは、休憩スポットとトイレがセットで15分以内ごとにあるようなモデルルート。
- 季節や天気で状況が変わることも意識して◎
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