相続でもめる家族の多くは、
関係が壊れているわけでも、誰かに問題があるわけでもありません。
原因はとても自然なものです。
① 兄弟は「同じ家族」だが「同じ人生」ではない
子どもの頃は、
- 同じ親
- 同じ家
- 同じルール
の中で育ちました。
しかし大人になって、兄弟は“別の世界”を生きてきた
- 環境の違い
- 都市部で働いた人
- 地元に残った人
- 家族を持った人
- 一人で生きてきた人
それぞれが、
違う「正解の作り方」を身につけてきました。
同じ兄弟でも、
見ている世界はまったく別物です。
② 相続は、その「人生の違い」が一気に表に出る場
相続の話し合いは、
それぞれが身につけてきた「当たり前」が
一度にぶつかる場です。
- 話し合えばまとまると思う人
- 早く決めたい人
- 感情を大切にしたい人
- 正しさや効率を重視する人
👉 同じ言葉でも、受け取り方が違う。
だから話が噛み合いません。
③年齢・出生順の序列が復活する
なぜ起きる?
- 長男・年上として決めてきた歴史がある
- 無意識に「自分がまとめ役」と思ってしまう
法律:平等
感情:上下
このズレが衝突を生みます。
解決策
- 「長男として」ではなく、「一相続人として話す」と明言する
- 兄弟全員が同じ席・同じ資料を見る
👉 序列を消すのではなく、表に出さないことが重要。
④役職・肩書きを持ち込んでしまう
なぜ起きる?
- 仕事では「決める役」だった
- まとめる=善意だと思っている
しかし兄弟の場では
その姿勢が「支配」に見える。
解決策
役割を
- ❌ 決める人
- ⭕ 論点を整理する人
に変える
結論は全員の合意が出るまで保留にする
⑤過去の貢献を切り札にしてしまう
なぜ起きる?
- 苦労が報われていないと感じている
- 認めてほしい気持ちが残っている
解決策
相続の場では
- 「過去の話は扱わない」とルール化
貢献の評価は
相続とは別の場・別の形で扱う
👉 出した瞬間、話は「貸し借り」になります。
⑥みんなが「決める側」になっている
なぜ起きる?
- 誰も譲らない
- 誰も責任を取りたくない
👉結果、話が止まります。
解決策
兄弟の役割を分ける
- 話を聞く人
- メモを取る人
- 専門家に確認する人
👉全員が舵を握らない状態をつくる
⑦本当は感情を話している
なぜ起きる?
- 本音が言語化されていない
- 財産の話にすり替わっている
解決策
- 最初に確認する一文を置く
- 「今日は分け方を決める日ではなく、
- 論点を出す日にしよう」
- 感情は否定も結論も出さない
⑧相続がうまく進む「正しい順番」
- 1️⃣ 現状整理(財産・名義・負債)
- 2️⃣ 兄弟全員の不安を書き出す
- 3️⃣ 分けられないものを先に把握
- 4️⃣ 専門家に整理だけを依頼
- 5️⃣ 最後に合意形成
👉 「決める」は一番最後。



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