「逃げる」より前に、年代別に家の中で“生き延びやすい場所”を知っておくのは、高齢者には特に重要です。
建築基準の節目ごとに、考え方がかなり違います。
| 区分 | 建築確認の時期 | 呼び方 |
| ~1981/5/31 | 1981年5月31日以前 | 旧耐震 |
| 1981/6/1~ | 1981年6月1日以降 | 新耐震 |
| 2000/6/1~ | 2000年6月1日以降 | 2000年基準 |
🏚①1981年以前(旧耐震基準)
建物の特徴
- 倒壊リスクが高い
- 柱・梁が弱く、耐震補強なしが多い
- 重い瓦屋根・土壁
高齢者の最大リスク
- 家具の下敷き
- 建物全体の倒壊
- 夜間・足腰が弱く移動が遅れる
家の中で生き延びやすい場所
優先順位
- 1️⃣柱が多い部屋の隅(和室の角)
- 2️⃣低い家具の横(倒れても隙間ができる)
- 3️⃣玄関近くの土間・廊下(外へ逃げやすい)
⚠️ 避ける
- 仏壇の正面
- タンス・食器棚の前
- 2階(特に木造)
👉 ポイント
「家の中で“逃げ場を探す”より、“潰れにくい場所に潜る”」
🏢 ② 1982年〜2000年(新耐震だが初期世代)
建物の特徴
- 倒壊はしにくい
- ただし「内装・家具被害」は大きい
- 壁量・耐力が最低限
高齢者のリスク
- 家具転倒
- ガラス飛散
- 停電・閉じ込め
家の中で生き延びやすい場所
優先順位
- 1️⃣構造壁の近く(外壁・間仕切り壁)
→「壁の中央」ではなく壁際
→窓がない壁がベスト
- 2️⃣廊下の中央寄り
→家具が少ない
- 3️⃣ベッドの横(下ではなく“横”)
→三角形の空間(生存スペース)ができやすい
⚠️ 避ける
- 窓際
- 吊り戸棚の下
- キッチン中央
👉 ポイント
「建物は残る。中が壊れる。」
🏙③2001年以降(現行耐震基準)
建物の特徴
- 倒壊リスクはかなり低い
- 建物より「中身」が危険
- 高層階は揺れが大きい
高齢者のリスク
- 転倒
- 家具の滑動
- エレベーター停止
家の中で生き延びられる場所
優先順位
- 1️⃣耐力壁に接した場所
- 2️⃣家具を固定した部屋
- 3️⃣寝室(動かなくていい)
⚠️ 避ける
- 無理な屋外避難
- 揺れの最中の移動
- エレベーター使用
👉 ポイント
「無理に逃げない=最善」
🧓 高齢者向け|現実的な逃げ場所まとめ表
| 状況 | 逃げ場所 |
| 寝ている | ベッドの横、壁・低家具・机とセットで横 |
| 起きている | 壁のそば |
| 動ける | 家具の少ない廊下 |
| 出口確保 | 玄関内側 |


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