整える目的
- 転倒・事故を減らす
- 家の中の移動とトイレがラク
- 家族が毎日付き添わなくても回る
ここから逆算します。
最優先は「動線」:
寝る→トイレ→戻る
家で一番事故が起きやすいのはここ。
最低限やること
- 寝室をトイレに近い部屋へ(可能なら)
- 廊下・寝室・トイレまで 床に物ゼロ
- 夜間は 足元灯/人感ライト
- トイレまで 手で触れる壁面(手すり or 壁沿い家具なし)
※「運動」より100倍効きます。転倒予防の核。
つまずきの元を“撤去”する(買う前に捨てる)
整える=何か設置、になりがちだけど逆。
事故を呼ぶもの(優先撤去)
- 小さいマット・玄関マット
- 段差のある敷物
- 床の延長コード
- 通路に置いた物置・新聞束
- ふわふわスリッパ
まず減らす。増やすのは最後。
「座ってできる生活」に変える
転倒リスクがあるなら、立つ工程を削る。
例:家事の設計
- 洗濯:干す→無理 → カゴに入れる/分けるへ
- 料理:作る→無理 → 混ぜる/ちぎる/盛り付けへ
- 掃除:掃除機→無理 → 机を拭く動作だけへ
“工程を残す”が認知症対策にもなる。
「危険エリア」を封じる
認知症が進むほど、危険は家の中に増えます。
封じたい代表
- 火(ガス、コンロ)
- 刃物
- 風呂(単独入浴)
- 階段
- 薬(自己管理)
ここは「本人の意志」ではなく 仕組みで止める前提。
“見守りがラクな家”にする
家族が同行できないなら、見守りの負担を下げるのが正解。
効く工夫
- 生活スペースを 1フロア(1〜2部屋)に集約
- よく使う物は 腰〜胸の高さに集める
- 収納は 透明ケース/ラベルより“中身が見える”
「探す」を消す(認知が落ちると探し物が爆発する)
“役割が残る家”にする(尊厳設計)
役割は外出や電話じゃなくていい。
- 洗濯カゴは 大きく・軽く・手前に置く
- タオルは 種類別に箱を分ける(入れるだけ)
- カレンダーは 大きく・めくりやすい位置
- 食卓は 参加しやすい席(立ち座りしやすい)
家を整える=尊厳を残す設計。
「家族が潰れない」外部サービス前提にする
家を整えても、ゼロ介護にはならない。
だから最初から
- 送迎付き(デイ/ショート)
- 訪問介護(生活援助)
- 訪問看護/訪問リハ
- 配食
家族が仕事を続けられる組み合わせを前提に。
最後に:
整える順番(迷わない版)
- 寝室↔トイレ動線の安全化
- 床の物ゼロ/マット撤去
- 夜間照明
- 生活を“座ってできる工程”に再設計
- 危険エリア封じ(火・風呂・薬・階段)
- 生活圏を集約して見守りをラクに
- 役割が残る配置にする
- 外部サービス前提で回す


コメント