① 不動産オーナーが“どうしても譲れないこと”(=軸)
これは資産運用の「出発点」です。ここがブレると、判断が毎回迷子になります。
■ 最低限押さえるべき3つの軸
1)目的(Why)=「なぜ持つのか」
まずここを明確にすることが最重要です。
例:
- 老後資金をつくりたい
- 相続対策にしたい
- 家族に資産を残したい
- 収益より安心を優先したい
- 地域に貢献したい
👉 コツ: 「お金を増やしたい」だけで終わらせず、
「○年後に、○○のために、どのくらい必要か」 まで言語化する。
2)許容リスク(どこまで耐えられるか)
資産運用は必ずリスクがあるので、あらかじめ決めておく。
チェック例:
- 空室が何か月続いたら耐えられない?
- 修繕費がいくらまでならOK?
- 価格が下がっても持ち続けられる?
- 相続で揉めても守りたい?
👉 これが決まっているオーナーほど、判断が速い。
3)絶対に守りたいもの(価値観)
お金だけでなく「人生の価値観」です。
例:
- 家族の仲
- 自分の時間
- 健康
- 先祖代々の土地
- 住民との関係
👉 ここを無視して儲けても、あとで後悔します。
② 価値を証明する土台(=資産の“見える化”)
「なんとなく持っている」では価値は証明できません。
次の3つを整理するのが土台です。
■ 土台その1:資産の“事実”を整理する(資産整理)
最低限まとめておくもの:
- 不動産の所在地・面積・用途地域
- 固定資産税評価額
- 実勢価格(売ったらいくらか)
- 収益(家賃・利回り)
- 維持費(修繕・管理費・税金)
👉 これを一枚の「資産一覧」にまとめるだけで景色が変わります。
■ 土台その2:価値の“3つの顔”を理解する
不動産の価値は1つではありません。
- 1)市場価値(いくらで売れるか)
- 2)収益価値(いくら生むか)
- 3)家族価値(思い出・役割・安心)
👉 よくある失敗:
「市場価値だけ」で判断する
→ 家族が納得しない
■ 土台その3:シナリオを持つ(未来設計)
最低でも3つ考える:
- 現状維持シナリオ
- 売却シナリオ
- 活用シナリオ(賃貸・建替・共同利用など)
👉 「選択肢があること」自体が価値になります。
③ 資産運用がうまくいくコツ(実務版)
単なる理論ではなく、現場で効くコツをまとめます。
■ コツ1:完璧を目指さない
うまくいく人ほど、
- 70点で動く
- 小さく試す
- 修正しながら進む
ダメなのは「調べ続けて何もしない」。
■ コツ2:“守り→増やす”の順番
いきなり攻めない。
1)まず守る(リスク管理)
- 火災保険
- 修繕計画
- 空室対策
- 相続トラブル対策(遺言・共有解消など)
2)そのあと増やす(投資・活用)
■ コツ3:感情を無視しない(ここが一番大事)
特に相続・不動産は“お金+感情”の世界。
- 兄弟の温度差
- 親の思い
- 自分の本音
これを整理してから動くと、こじれにくい。
■ コツ4:定点観測をする(年1回のチェック)
最低でも年1回、次を確認:
- 家賃は相場に合っているか
- 修繕は先送りしていないか
- 将来の相続に問題はないか
まとめ
“譲れない軸”を決め、価値を見える化し、小さく動く。
これが資産運用がうまくいく本質です。



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