不動産(特に土地や建物)の評価に関する計算方法は、目的によって異なります。以下に、それぞれの用語の意味と計算方法を簡潔に説明します。
1. 固定資産税評価額とは?
- 用途:市町村が固定資産税を計算するために使う評価額。
- 入手方法:市町村が発行する「課税明細書」「固定資産評価証明書」で確認可能。
- 目安:実勢価格(市場価格)の70%程度が多い。
2. 実勢価格(市場価格)とは?
- 実際に取引される価格。路線価や取引事例などを参考にします。
3. 担保評価額とは?(銀行などが担保に取るときの評価)
- 一般的に以下の計算式を使います:担保評価額 = 実勢価格 × 掛け目(70~80%など)例:実勢価格3,000万円 × 0.7(掛け目)= 2,100万円
4. 土地の担保評価方法の流れ
(例:住宅地のケース)
① 路線価を調べる(国税庁のHPで公開)
② 土地面積と掛け合わせる
→ 例:路線価20万円/㎡ × 土地100㎡ = 2,000万円
③ 掛け目をかける(銀行ごとに70~80%が多い)
→ 2,000万円 × 0.7 = 1,400万円(担保評価額)
5. 建物の固定資産税評価額の求め方
- 新築時の建築費から経年劣化を考慮して評価。
- 市町村が評価しており、「課税明細書」に記載あり。
6. 土地・建物合計の担保評価額
- 土地担保評価額 + 建物担保評価額(劣化していると評価は小さくなる)
7. 担保不足額の求め方
下記の式で求めます:
担保不足額 = 借入希望額 – 担保評価額合計
例:
- 借入希望額:3,000万円
- 土地担保評価額:1,400万円
- 建物担保評価額:400万円
- 合計:1,800万円
→ 担保不足額:1,200万円
まとめ図(簡易フロー)
- 実勢価格 or 路線価で土地評価
- 固定資産税評価額を確認(課税明細書)
- 銀行は掛け目をかけて担保評価額にする
- 建物も評価証明書で確認
- 借入希望額と担保評価額を比較し、担保不足額を算出
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