高齢者が手押し車(シルバーカー)を使って移動できる範囲は、体力や健康状態によりますが、一般的には1~2km程度が限界とされています。
移動距離の目安
徒歩のみ
- 1km程度(約20~30分)
バスの利用
- 2km以上も可能(ちなみに、乗り降りの負担を考慮)
バス乗車のポイント
- 前に手押し車を固定し、安定した姿勢で乗る
- 優先席付近に座る(バスの揺れでバランスを崩しやすいため)
- 降車時は焦らず、安全に(バスが完全に停止してから移動)
途中で休憩タイミング
- 20~30分に1回はベンチやカフェで休憩
高齢者が手押し車で移動する際の注意点
1.進路状況を確認する
- 歩道が広く、段差が少ないルートを選ぶ(段差があるとつまずく)
- 信号の時間は十分か(短い場合は、青になったタイミングで)
- 坂道は避ける
2. バスを利用する際の注意点
- ICカードを準備しておく(現金だと時間がかかります)
- 運転手に手に押し車を使っていることを伝える(サポートを頼む)
- 忙しい時間帯を気にする(ラッシュ時は避ける)
3. 途中で調子が悪くなったら
- 事前に休憩できる場所を確認しておく(公園、カフェ、公共施設など)
- スマホや緊急連絡先を携帯する
- 無理をせず、誰かに助けを求める
- バス内で体調が悪くなったら、次の停留所で降りて休むか、運転手に相談する
4. 熱中症・寒さ対策
- 夏場:帽子、こまめに水分補給
- 冬場:防寒対策、滑りそうな場合は無理をしない
5. 場所がわからなくなる
- シルバーカーに名前や連絡先を記入しておく
- GPS機能付きの見守りアプリを使う(家族が旅する)
- 近くの交番の位置を確認しておく
無理をせず、安全第一で行動するのが大切です。
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