【基本】不動産の減価償却ってどうなるの?
▶ 「建物だけ減価償却できる!」
- 土地は減価償却できない!
→ 土地は古くなってもヘコまないって国が考えてる。 - 建物は減価償却できる!
→ だんだん古くなってボロくなるからね!
【不動産で減価償却できるもの】
🏡 たとえばこう!
モノ | 減価償却できる? | 説明 |
---|---|---|
建物本体(家・アパート・店舗) | ◎ | バッチリ減価償却OK! |
建物付属設備(エアコン、電気設備) | ◎ | 本体とは別に償却できる! |
土地 | ✖ | 減価償却できない! |
【建物の減価償却】どうやって計算するの?
1️⃣ 土地と建物の価格を分ける(不動産屋さんの資料とかで分かる)
2️⃣ 建物だけに注目して、
3️⃣ 建物の種類ごとのルールに従って、毎年ちょっとずつ経費にする!
【建物の種類とルール】(超ざっくり)
建物の種類 | 減価償却できる年数(耐用年数) | ざっくり説明 |
---|---|---|
木造(普通の一軒家とか) | 22年 | 22年かけてちょっとずつ経費に! |
軽量鉄骨造(アパートとか) | 27年 | 木よりちょっと長持ち |
鉄筋コンクリート(マンションとか) | 47年 | 超ガッチリ作ってある |
【減税のコツ】
✅ 不動産買ったら → 建物と土地をちゃんと分ける
✅ 建物と設備も分けられるなら → もっと早く経費にできる
✅ 中古を買ったら → 耐用年数を短くして節税チャンス!(※コツあり)
【超重要】中古不動産の裏ワザ
▶ 中古だと、残り耐用年数を使うルールがある!
たとえば:
- 木造の中古を買って、築20年だったら?
- 本来22年の耐用年数だけど、もうほとんど使ってるよね?
- だから → 「22年-経過年数」で計算するか、もしくは
- 特別ルールで「短くしてドーンと償却できる!」場合もある!
👉 つまり!
中古のボロ物件は、減価償却を早く終わらせてガッツリ経費にできるチャンス!
【シチュエーション設定】
中古アパートを買った!
内容 | |
---|---|
買った価格(建物+土地セット) | 3,000万円 |
このうち土地の値段 | 1,000万円 |
建物の値段 | 2,000万円 |
建物の構造 | 木造アパート |
築年数 | 20年 |
購入した年 | 今年(仮に2025年) |
【減価償却の流れ】
① 土地と建物を分ける
→ もう分かれてるね!(土地1,000万、建物2,000万)
② 建物の耐用年数を考える
木造は新品だと 22年!
でも中古だから、国のルールでこうする👇
▶ 耐用年数の残りを計算する!
計算式:
(耐用年数 - 経過年数)+(経過年数 × 20%)
これを計算すると…
(22年 - 20年)+(20年 × 0.2)
= 2年+4年
= 6年
つまり、
👉 6年で減価償却できる!
(※国税庁のルールで「残りが短すぎる場合は、20%加算する」のがポイント!)
③ じゃあ、毎年いくら経費にできるの?
建物の値段2,000万円を
6年で割る!
コピーする編集する2,000万円 ÷ 6年 = 約333万円/年
✅ 毎年、333万円を経費にできる!
しかも6年間続けて!
【ちなみに】さらに得するテクニック
★ 建物にくっついてる「設備」(エアコン、給湯器、照明器具とか)を
分けて計算すると、もっと早く経費にできる!
- 設備は「耐用年数15年」とか「6年」とか短めだから
- さらにガンガン経費化できる!
(これを「建物と設備の区分け」っていうよ!)
🐵アドバイス
✅ 中古アパート買ったら絶対「土地と建物」を分ける!
✅ できたら「建物」と「設備」も分ける!
✅ 中古は耐用年数短縮チャンス!ガッツリ経費に!
✅ 毎年ガシガシ減価償却して税金を減らす!
【続き①】設備を分けたらどうなる?
▶ 建物にくっついてる「設備」は、建物と別扱いできる!
これ、めちゃくちゃ重要!!
【設備の例】
設備の種類 | ざっくり説明 |
---|---|
エアコン | 部屋ごとについてるやつ |
給湯器 | お湯を出すマシーン |
照明器具 | 天井についてるライト |
換気扇・換気ダクト | 空気を入れかえるやつ |
配管(お湯、トイレ、水道) | 重要な裏方設備 |
こういうのを「設備」として、建物とは別に減価償却できる!
【なぜ分けると得なの?】
▶ 設備の減価償却のルールは
建物より短い年数なの!
たとえば:
種類 | 減価償却年数(耐用年数) |
---|---|
エアコンとか給湯器(機械設備) | 6年 |
配管とかの設備 | 15年 |
▶ つまり、
短い期間でガツガツ経費にできる!
→ 節税スピードアップ!!🔥※ただしデッドクロスも含めた考え方を考慮する必要があります。
【カンタン分け方】
例えば…
- 2,000万円の建物のうち、
- 設備分をざっくり「20%」と見積もったとする!
そしたら、
項目 | 金額 |
---|---|
設備部分 | 400万円(20%) |
建物部分 | 1,600万円(80%) |
こう分けてOK!
(※ちゃんとやるなら不動産業者に「内訳証明書」もらうとバッチリ!)
【こうなる!シミュレーション】
設備400万 → 6年で減価償却
建物1,600万 → 6年で減価償却
設備はもしかしたら、さらに細かくもっと早く償却できる場合もアリ!
【続き②】確定申告でどう書く?
🐵超ざっくり手順!
【減価償却の書き方】
▶ 確定申告書B → 「不動産所得の内訳書」
▶ 「減価償却費」のところに書く!
記入イメージ👇
項目 | 記入例 |
---|---|
資産の名称 | ○○アパート(建物)/○○アパート(設備) |
種類 | 建物/機械装置 など |
取得年月 | 2025年○月 |
取得価額 | 1,600万円/400万円 |
耐用年数 | 6年(設備は別で6年) |
本年中の償却費 | 年ごとの償却額(自動計算される) |
✅ ポイントは、「建物」と「設備」をそれぞれ別で書くこと!
【さらにポイント整理】
- まとめて書かない!(建物と設備を別々に!)
- 設備の耐用年数は建物と違う!
- 減価償却費をちゃんと書くと、所得がガッツリ減って、税金も減る!
【中古アパート確定申告 記入例】
今回の条件👇
項目 | 内容 |
---|---|
買った価格 | 3,000万円 |
土地価格 | 1,000万円 |
建物価格 | 2,000万円 |
設備区分け | 建物1,600万円、設備400万円 |
建物の耐用年数 | 6年 |
設備の耐用年数 | 6年 |
買った年 | 2025年 |
【ステップ1】不動産所得の内訳書に書く!
▼まず、「物件の情報」
項目 | 書き方 |
---|---|
物件の所在地 | ○○県○○市○○町 |
賃貸料収入 | たとえば800万円(年間家賃収入) |
必要経費 | あとで計算(減価償却費もここに入る) |
【ステップ2】減価償却費を分けて書く!
内訳書には「減価償却費一覧表」があるので、こう書く👇
▼減価償却費一覧表(例)
資産の名称 | 種類 | 取得年月 | 取得価額 | 耐用年数 | 本年分の償却費 |
---|---|---|---|---|---|
○○アパート(建物) | 建物 | 2025年4月 | 1,600万円 | 6年 | 約266.6万円 |
○○アパート(設備) | 器具備品 | 2025年4月 | 400万円 | 6年 | 約66.6万円 |
(※本年分の償却費は「取得価額 ÷ 耐用年数」で計算するよ!)
👉 合計減価償却費:333.2万円
【ステップ3】不動産の収支をまとめる!
▼ざっくりまとめ表
項目 | 金額 |
---|---|
収入(家賃) | 800万円 |
経費(減価償却費) | 333.2万円 |
経費(その他:修繕費とか固定資産税) | たとえば100万円 |
所得 | 800万-(333.2万+100万)=366.8万円 |
この「366.8万円」が不動産所得になって、
ここからさらに必要に応じて青色申告特別控除(最大65万円!)とかを引いて、最終的な課税所得を減らしていく!
【まとめ】
🐵✅ 建物と設備は分けて書く!
🐵✅ 償却費は「取得価格 ÷ 年数」で計算!
🐵✅ 減価償却費は経費の最重要アイテム!
🐵✅ ガンガン経費にして所得を下げろ!※ただしデッドクロスも含めた考え方を考慮する必要があります。
【青色申告特別控除込みシミュレーション】
🐵今回の設定
項目 | 内容 |
---|---|
買った物件 | 中古アパート |
購入価格 | 3,000万円(うち土地1,000万、建物2,000万) |
建物内訳 | 建物1,600万、設備400万 |
年間家賃収入 | 800万円 |
その他経費(修繕費・税金など) | 100万円 |
青色申告特別控除 | 65万円(帳簿つけた!貸借対照表つけた!で満額!) |
減価償却開始 | 2025年4月購入だから2025年分は9か月分だけ償却 |
【ステップ1】減価償却費を計算
まず減価償却費はこう!
- 建物:1,600万円 ÷ 6年 = 年266.6万円
- 設備:400万円 ÷ 6年 = 年66.6万円
でも、買った年(2025年)は「4月購入」だから、9か月分だけだよ!
(1年分 × 9/12)
👉計算すると…
資産 | 1年分 | 9か月分償却費 |
---|---|---|
建物 | 266.6万 | 199.95万 |
設備 | 66.6万 | 49.95万 |
▶ つまり2025年の減価償却費合計は
199.95万 + 49.95万 = 約249.9万円!
【ステップ2】不動産所得を計算
家賃収入:800万円
- 減価償却費:249.9万円
- その他経費:100万円
= 450.1万円
これが「不動産所得」だよ!
【ステップ3】青色申告特別控除を引く!
450.1万円 - 65万円(青色申告特別控除)
= 385.1万円
これが最終的に「課税対象になる金額」!!
【まとめ表】
項目 | 金額 |
---|---|
家賃収入 | 800万円 |
減価償却費 | 249.9万円 |
その他経費 | 100万円 |
不動産所得(減価償却後) | 450.1万円 |
青色申告特別控除後 | 385.1万円 |
【ミスしやすい落とし穴リスト】
✅ 土地は減価償却できない!
👉 土地は絶対に償却対象に入れない!
✅ 設備は建物と別に書く!
👉 まとめちゃダメ!別々に!※ただしデッドクロスも含めた考え方を考慮する必要があります。
✅ 買った年は月割り計算!
👉 4月購入なら9/12!
✅ 青色申告控除の条件チェック!
👉 「帳簿付ける」「貸借対照表作る」が条件だよ!
✅ 65万円控除は期限内申告が必要!
👉 期限内にちゃんと出さないと10万円控除にダウンするぞ!
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