50代の相続・老後設計では
介護認定=お金と時間の分岐点になります。
① まず知っておくべき現実
🔹 申請すればすぐ使えるわけではない
- 申請
- 調査員の訪問
- 主治医意見書
- 介護認定審査会
🕒 結果まで約30日〜40日
👉 「今すぐデイサービス」は無理なことも。
🔹 認定は“病名”で決まらない
認知症・がん・骨折でも、日常生活動作(ADL)で判定。
- 一人でトイレに行けるか
- 食事できるか
- 着替えられるか
- 意思疎通できるか
👉 家族の感覚とズレやすい。
🔹 要支援と要介護は大きく違う
- 要支援1・2 → 使えるサービスが限定的
- 要介護1以上 → 本格的なサービス利用可
「思ったより軽い判定」で困る家族は多い。
② よくある誤解
- ❌「介護認定が出れば全部無料」
→ 1割〜3割自己負担あり
- ❌「施設にすぐ入れる」
→ 空き待ち・高額・条件あり
- ❌「一度出たら安心」
→ 更新で軽くなることもある
③ お金のリアル
要支援・要介護の目安
🧓 介護認定区分と支給限度額(1割負担の場合の目安)
| 区分 | 月の支給限度額(総額) | 自己負担目安(1割) |
| 要支援1 | 約50,000円 | 約5,000円 |
| 要支援2 | 約105,000円 | 約10,500円 |
| 要介護1 | 約167,000円 | 約16,700円 |
| 要介護2 | 約196,000円 | 約19,600円 |
| 要介護3 | 約270,000円 | 約27,000円 |
| 要介護4 | 約309,000円 | 約30,900円 |
| 要介護5 | 約362,000円 | 約36,200円 |
※2割・3割負担の方はこの倍・3倍
※超過分は全額自己負担
🔹 在宅介護
デイサービス
- 1回 約800円〜1,500円(1割負担)
- 月8回利用 → 約8,000円〜12,000円
訪問介護(30分〜1時間)
- 1回 約400円〜800円
- 週3回 → 月約5,000円〜1万円
福祉用具レンタル
- 介護ベッド:月1,000円前後
- 車いす:月300〜800円
🔹 施設
🏢 特別養護老人ホーム(特養)
- 入居金:ほぼなし
- 月額:8万〜15万円
- 待機期間:数ヶ月〜年単位
🏢 介護付き有料老人ホーム
- 入居金:0〜500万円超
- 月額:15万〜30万円
👉 「年金だけでは足りない」ケース多い。
🏢 サ高住(サービス付き高齢者住宅)
- 入居金:0〜数十万円
- 月額:15万〜25万円
👉 「年金だけでは足りない」ケース多い。
見落としがちな“徳用(積み重なる)コスト”
- ✅おむつ代:月5,000〜15,000円
- ✅配食サービス:1食500〜700円
- ✅タクシー通院:月5,000〜2万円
- ✅医療費自己負担
- ✅兄弟の交通費
👉 地味だけど効いてくる。
④ 家族のリアル
🔹 仕事との両立
- 介護離職
- 早退・欠勤増加
- 評価ダウン
🔹 兄弟格差
- 近居が負担集中
- 遠方は口だけ参加
👉 ここが争族の火種。
⑤ 認知症の場合のリアル
- 本人が申請を拒否
- 財産管理ができなくなる
- 銀行凍結リスク
👉 成年後見を検討するケースも。
⑥ 相続との関係
介護が始まると
- 貯金が減る
- 実家売却を検討
- 同居問題が浮上
- 不公平感が残る
👉 介護は「相続の前哨戦」。
🧭 50代が今できること
- ✅親の通院先を把握
- ✅主治医を確認
- ✅介護保険証の保管場所を確認
- ✅生活動作の変化をメモ
- ✅兄弟と役割を軽く話す
- ✅現金力を確保
「介護は突然くる。でも準備は今しかできない。」


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