■ 磯野家を例にした「建ぺい率」と「容積率」の基本
● 建ぺい率(けんぺいりつ)
敷地面積に対する建築面積の割合。
例)磯野家の土地が 200㎡、その上に建っている家の1階部分の建築面積が 100㎡だとすると:
建ぺい率 =(建築面積 ÷ 敷地面積)×100
=(100 ÷ 200)×100 = 50%
● 容積率(ようせきりつ)
敷地面積に対する延べ床面積の割合。
たとえば磯野家の家が2階建てで、1階100㎡・2階80㎡=延べ床180㎡とすると:
容積率=(延べ床面積 ÷ 敷地面積)×100
=(180 ÷ 200)×100 = 90%
■ 地域による上限の例(住居系・商業系)
用途地域 | 建ぺい率の上限 | 容積率の上限(例) |
---|---|---|
第一種低層住居 | 50~60% | 80~200% |
商業地域 | 80% | 400%以上も可能 |
※磯野家は住宅街なので「第一種低層住居専用地域」っぽい。
→ 建ぺい率:50% 容積率:100%あたり がよく使われます。
■ 前面道路による容積率の制限(重要!)
計算式:前面道路幅 × 0.4(住居系) または 0.6(商業系)
例えば、磯野家の前の道路が 4m だったら:
- 住居系:4 × 0.4 = 160%(上限)
- 商業系:4 × 0.6 = 240%
※指定容積率よりも「前面道路による制限」が小さい場合は、その小さい方が適用されます!
■ 覚え方の語呂合わせ
【容積率の計算式】
「ヨンマル住まい、ロクマル商い(あきない)」
→「前面道路幅 × 0.4 は住居系」「×0.6 は商業系」
【語呂解説】
- ヨンマル(0.4)=住まい(住居系)
- ロクマル(0.6)=あきない(商業系)
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